菊芋


畑に農具や肥料を置く農小屋代わりに、ビニールトンネル支柱の大きいのにブルーシートを被して蒲鉾型テントを作ったのだが、邪魔になるキクイモを3m程掘り起こすと7〜8キロ程の芋を収穫した。
別名を5升芋とか8升芋と呼ばれて、沢山取れるので知られているが、あとこれの4倍はあり、どう処分したものかと悩む、完全に作り過ぎだ。
 糖尿病の治療と予防にキクイモが良いのは判っているが、そう毎日食べられる物でもない。掘りあげると乾燥に弱くて地中保存を要する上に、春には芽が出てくるのでそれも限りがある。
ともかく粉末にしてみる事にする。スライスして乾燥機に入れ、パリパリに乾いたら製粉機で粉にすれば良いはずだ?

 キクイモは糖質や脂肪の吸収を妨ぐのだが、そのメカニズムはキクイモに含まれるイヌリンが、胃や腸で消化吸収されずにドロドロの繊維質になって胃の下部や小腸の面を覆い、炭水化物の吸収を物理的に防ぐからだ。
せっかく食べた栄養分が吸収されずに体外へ出て行く訳だから、考えようでは勿体無い話だが、だいたいカロリー摂取を制限されている人は、食い意地が張っていて食べずにはいられない。
そこで、このキクイモの粉を食事に混ぜ込む事によって、糖質や脂肪の吸収を妨ごうという訳である。

 そして都合の良いことに、このキクイモは結構満腹感が持続して食欲が満たされると言う。つまりダイエットにも大変良い。おまけに繊維質が多くて便秘を防ぎ、お肌にも良い。
じゃ、そんなに良い機能食品なのにどうして流行らないの? と言う疑問が当然に出てくるが、答えは、キクイモが美味く無いので食指が動かないからだ(^_^;
 粉にしたら栽培しているハーブと組み合わせて、飲み易いキクイモ茶が出来無いかを試してみたい。
郷土の偉人、御木本幸吉は「世界中の女性の首を真珠で締める」ことをモットーに仕事に励まれたようだが、こっちも「世界中の肥満女性を喜ばせる」を目標に頑張るか(^_^)

          薬草・ハーブ栽培 鈴鹿山麓 自然生村