蒸留器


今日は天気が怪しいので車庫で工作。
色々と芋を作ったのだから、次はその利用を考えなくてはいけません。
それぞれの家庭に自慢の料理方法があるのでしょうが、男が芋と言えばやはり焼酎でしょ(^_^)
作り方を大まかに書くと、芋を蒸して潰し、水とこうじを加えて仕込み容器に入れて保温する。そうすると3日ぐらいで芋ドブロクが出来ますね。これを蒸留すれば立派な芋焼酎ができます。
焼酎作りは材料と道具さえあればそう難しい物ではありませんが、蒸留器が必要ですね、ポルトガル語のalambiqueから日本ではランビキとも呼ばれています。

 エッヘッヘ、今日はコレを作りましたよ。
蒸留器はアルコールと水の沸点の違いを利用してアルコールを濃縮をする装置ですが、下に鍋、上に冷却水を置く方法と、密閉した鍋から蒸気を取り出し水を潜らせる方法があり、今回は後者の方法を取る事にしました。
と言ってもたいした事はしていません。圧力鍋の調整弁を外して加温すればそこから蒸気が噴出してそのまま蒸留鍋になります。
冷却装置はホームセンターでなまし銅管とゴミ入れ、それに部品を購入し、すでに丸くなっている銅管をゴミ入れに入るぐらいに小さく丸めてバネのようにし、ゴミ入れに穴を開けて取り付け、同じく冷却水が出入りするホースをそれぞれ取り付けました。
2つの装置をフレキシブルパイプで繋ぎましたが、圧力鍋の蒸気出し口とフレキシブルパイプのジョイントは耐温性のあるシリコンパイプを使い、簡単に取り外せるようにしてあります。
加温の熱源については悩みましたが、ちょろ火で長時間煮沸し、火力調整をする必要があるので、コストと安全面から石油コンロにしました。

 これで芋焼酎はもちろん、米、ソバ、粟、トウモロコシ、黒砂糖など、糖分のある物なら何でも焼酎にできます。もちろんウイスキーやブランデーも作れますよ。
焼酎は仕込み期間が短かくてすみ、蒸留すれば直に飲めるので素人が作った物でも十分に美味いと言われます。市販の焼酎は水で薄めて有りますが、自分で作ればアルコール度数の高い焼酎が飲めます。
酒税法違反だろって? 厳密に言えばそうなりますが、コソーリつくって自分でチビチビ飲むぐらいならオメコボシ(^_^) 外販するとアウト。昔は税収における酒税の割合が高かったので、密造酒の取り締まりが厳しかったのですね。
しかし、手間を考えると買って飲んだ方が余程安くつくのは確かでしょう(^_^;

 と、まあ書いたものの、昨年末に事故を起して入院し、強制的に禁酒をさせられたらそれまでお酒が大好きだったのに不思議と飲まなくても済むようになり、お医者さんからも一旦飲むと限度がなくなるので止めた方が良いと言われ、それ以来酒を口にしていません。
実はこの装置はハーブオイルを取るためなんですね、ハーブを蒸留すればエッセンシャルオイルが取れ、ドブロクを蒸留すれば焼酎ができまつ。

 実際に作ってみると、焼酎には蒸気取り出し口を大きくし、冷却パイプをもっと太くした方が良さそうだし、ハーブ蒸留には鍋の形状から隙間があり過ぎるようです。
組織培養の培地やキノコの菌床を減菌するのに大きな圧力鍋が欲しかったので、23リットル炊きの業実用をヤフオクで落札しましたが、圧力の掛からない蒸留器は蓋付きの寸胴鍋が良いようですね。

 せっかく蒸留器を作ったのだから、今年掘った芋穴には安納芋がたくさん入っている事だし、ちょいと実験してみるかな。買っておいた「趣味の焼酎つくり」(高千穂辰太郎著)も無駄にしてはいけないし(^_^)

               ハーブ・薬草 鈴鹿山麓 自然生村