半枝蓮(ハンシレン)


鈴鹿山麓もすっかり寒くなりました。
秋には様々な薬草の花が咲いていた庭も、今ではツワブキとこの半枝蓮(ハンシレン)ぐらいです。
半枝蓮はシソ科タツナミ草属の植物ですが、中国ではガン治療に良く使われているそうです。
経験でガンに効くらしいが、どのような成分がどんな働きで効くのか、副作用はどうかなどが判ってないので、新薬開発に鎬を削る世界中の製薬会社や大学が研究しているようですね。
一発当てれば凄い利益を生むわけですから。

 ニチニチ草には有名な話がありますね。
1964年、名市大の稲垣勲教授が金沢大で行われた生薬学会で、ニチニチ草のアルカロイド成分がガンに効くとの研究発表をしたが、動物実験まで。当時の名市大薬学部の研究設備ではそこまでが精一杯だったとか。
ところがその2年後、アメリカの製薬会社イーライリリーのゴルマン博士が、京都で行われた国際天然有機化合物討論会において抗癌作用を持つアルカロイドの化学構造について発表したそうな。もちろんすぐに薬として販売。
今でもイーライリリー・アンド・カンパニーが製造し、国内では日本の製薬会社から販売されているようです。
名市大関係者はとても悔しがったそうですねえ、ニチニチ草のアルカロイド成分がガンに効くアイデアだけ出して、膨大な利益は全てイーライリリーが得たわけですから(^_^;

 ニチニチ草は薬指定を受けているので苗しか販売できないが、半枝蓮は効能を謳わなければ販売できる。
うまく種を取って来年は本格的に栽培するかな(^_^;

               ハーブ・薬草 鈴鹿山麓 自然生村