トウキ定植


 今日の鈴鹿は風も無く比較的温かな日和でした。畑に出て、適当に整理をしておりました。
春に蒔いたトウキが大きくなったので、畑に植えなおし、苗の販売用に一部をポットへ鉢上げです。
トウキは漢方薬として多用されていますが、北海道に自生していたホッカイヨロイグサとトウキを交配して寒さに強いホッカイトウキを作り出し、北見地方を中心に北海道で大量に栽培されて、国内需要をほぼ国産で賄う数少ない薬草の一つです。

 一般的な栽培トウキは奈良と和歌山の県境に近い、奈良県五條市大深地区で栽培方法や加工方が確立されて全国に広まったので、大深トウキと呼ばれており、うちで育てているトウキも奈良の薬種商さんから種を入手した大深トウキです。
四物湯、当帰芍薬散、当帰建中湯、補中益気湯、紫雲膏、当帰湯などの漢方剤に使われていますが、民間の家庭薬として単体では貧血・強壮・月経不順・浄血・鎮静・冷え症・便秘などに効果があるとされています。
根は薬指定ですが、葉は食品に分類されているので、料理方法の工夫などで葉の活用が期待されています。ヨーロッパトウキは「アンジェリカ」という名前で、お茶や料理に重用されていますからね。
 葉の利用は浴用剤として使われていますが、鎮静・冷え性・ しもやけ・婦人病に効果があるとの事です。

 栽培は比較的簡単で、1年目は苗場に種を蒔いて、薄く土を掛け、それを稲藁やモミガラで陽覆いをし、発芽したらそれを取り除きます。翌年の3月頃にい株間20〜25センチで定植。
それじゃ、オマエ定植が早すぎるだろうとの声もあるでしょうが、畑にも事情がありまして(^_^;