甘草収穫


今日は甘草の収穫、と言っても試験栽培程度だが(^_^)
直径10センチ、長さ1メートルのビニールパイプに砂、畑土、バーク堆肥を混ぜて詰め、それに苗を植え種まきからは2年間育てた。
太さは10数ミリだが、長さは1mのパイプから出ている。少し細いようだが、薬草なので大きければ良いと言う物でもなく、主成分のグリチルリチンの蓄積量が重要だ。
これも例に違わず、栽培資料が無い状態なので手探り栽培をしており、用土や肥料は適当である(^_^)

 甘草は味噌や醤油の甘味料として、また漢方薬の材料として大量に使われているが、原産地は乾燥地であり、採取には写真でも判る様に長い根を掘り起こすので環境破壊が問題になっており、中国では採取制限を強化し、輸出規制も行われている。
そこで、国内では色々な企業や団体が栽培研究に乗り出し、鹿島建設では甘草の水耕栽培システムを開発している。

 収穫した甘草は水で良く洗い、薄く切って乾燥する。それを粉末にする予定だが、スライスした乾燥甘草に湯を注げばそのまま甘草茶として飲用。

 午後からは来年の苗を得る為に根伏せを行う。
甘草根の写真は左下が頭になるのだが、そこでモサモサしているのは根ではなく匍匐茎、ストロンであり、本来は横に広がるものなのだが、筒なのでそれができずにグルグルと浅い所でとぐろを巻くように伸びている。
これを10センチ程に切り、プランターバーミキュライトを入れて、そこに伏せこんでおくと春には芽を出してくれる。
甘草は非常に発芽率が悪いので、挿し木や根伏せなどの栄養繁殖が確実だ。
長い蘭鉢に同じ苗を植えて育てて比べてみたが、パイプ栽培とは全く成長率が違って小い。たぶん地表で育てた方が成長は良いだろうが、1m以上も大地を掘下げる元気は無いのでテストはしなかった(^_^;